VITS TOYOTA TOWNは、○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○なショップです。


          少しだけ笑えるお話  

第24回
江戸時代の娯楽のひとつに見世物小屋というのがたいそうはやっていました。大概がだまされるんだけども怖い物見たさもあり一度はみてみたい心理が働きどの見世物小屋もおおはやり。
ある一軒の見世物小屋。甚五郎という者がひきいての「猫娘」なる怖い怖い見世物を興業しておりました。内容はといいますとそれは綺麗な娘が夜ごと、ボリバリと赤ちゃんを食べてしまうというもの。小屋の中はなんの動物の骨かわからないが床にそれらしく置いてあります。客は余計に恐怖を感じることでしょう。
もちろん実際に赤ちゃんを食べるわけではありません。
幕が開くとかわいい娘が登場。正面まで来ると「腹が減った。赤ん坊の肉が食べたいの〜」と怖く言います。
どこからか本物の赤ちゃんが連れてこられて娘が食べようとすると客の中の一人が「やめろ、赤ちゃんがかわいそうではないか」これを言っているのはさくらでセリフのひとつです。
すると他のお客からもそうだそうだ、いくら見世物とはいえ赤ちゃんを食べるなんてひどい」このような声が広がります。
そうなると甚五郎はしめしめと思いお客様がかわいそうというならば今日は赤ん坊をたべるのはよしましょう。とお客から金だけ巻き上げて終わらせます。最初のうちはみんな騙されていたから儲かったが、そのうちお客が来なくなります。
「困ったな、おい権助。なにか、最近驚いたことはないか」
「へい、ひとつ怖かった事が・・・でも、甚五郎さんは見にいったりしないでくださいね。あれは1年前東北へ行った時、山の中の出来事で、後ろから「おじさん、おじさん」って呼ぶ女の子の声がするから振り向くと驚いた。その女の子の目がひとつしかなくてね。私はギャーと言って逃げてきました。今、思うと夢かもしれないし、誰に言っても本気にされないと思って言いませんでした。」
「そうかそうか、それは怖い思いをしたねぇ」と権助に言い、これは一つ目娘を捕まえて見世物小屋へだせば大儲けだと一目散に権助の言っていた東北の山の中へ向かいました。
ここだと思うがと思っていたら後ろから「おじさんおじさん」と女の子の声がする。振り向くと一つ目の女の子。良しと思いその女の子を小脇に抱えて山を降りようとするが、「お〜い人さらいだ、捕まえろと声が聞こえたと思ったら瞬く間に男衆に囲まれてつかまってしまった。「番所に連れて行き裁いてもらいましょう」と連れていかれる。「助けてくれ」と顔をあげると驚いた。ここにいる皆が一つ目だったのだ。「なんだここは」
そこへお代官がやってくる。
「おお、こやつは目が二つもある。これはめずらしい。
見世物小屋にて皆に見せるがよい」
<一眼国>というおはなしでした。


第23回
先日、文枝さんが松喬さんに書き下ろした「住吉詣り」を聞いてきたのでその筋を少々書きます。
「若旦さん、若旦さん 失礼します」
「ああ、番頭の利助かい。ひさしいの」
「若旦さん、今日は頼みがあり参上しました。若旦さんは今月で25歳になります。学校卒業後、全くこの部屋から出ることなくお過ごしです。旦さん、奥さんも心配しております。親に心配かけることは親不孝です。今日こそは外へ出ていただきます。ちょうど住吉さん詣りの日、ここに10両用意してあります。
このお金は若旦さんが自由に使ってもらえます。生きたお金の使い方をしてください。お伴に有能な者をつけましょう。佐吉と雄平です。」
「わかりました。部屋からでるのは怖いけど親不幸だといわれては情けない。勇気をもって住吉さんに行きましょう。」
引きこもりの若旦さんからすると住吉さんは人がたくさん出ておりつらいことです。
「これ佐吉、こんな人が多いと恐ろしい。帰りましょう。」
「若旦さん、だめですよ。もうすぐ着きますから参りましょう」
そうこうして住吉さんに着き3人で参ります。
「おっと若旦さんお賽銭に1両もいれた・・・・もったいない」
「いいんだよ雄平。ここまでこれたことに感謝です。」
無事に参ったので3人茶店へ入ります。
「若旦さん、何食べます。」
「私はお茶だけでいいよ。みんなは好きな物を食べなさい。それよりあの箒をもっている女は何者だい」
佐吉がみると汚い着物をきていかにもお金に困っているという感じに見えました。
「あれは箒を売っているのです。若旦さん、気にかけなくていいですよ。いつもの事ですから。」
「いやいや、なぜ、若い娘が箒を売り歩いているのか知りたいここへ連れてきておくれ」
佐吉、いやいや連れてきます。若旦那事情を聴きます。
「実はおとんが病気で寝たきりになっていてなんとかお薬代を稼がなければおとんが死んでしまうから」と娘が泣きながら話します。若旦那、感動したというや「娘、箒全部私が買いましょう。5両で足りるか。」
「お客様、5両なんて多すぎます。2朱もいただければ十分です。多くもらうとおとんに怒られます。」
「大丈夫、私が説明に伺いましょう」
こうして娘の家に行き、父上に説明をして納得してもらいました。
帰り道「佐吉、私はあの娘に惚れた。結婚したい」
佐吉はびっくり。帰ってすぐに番頭の利助にいい、利助は旦さんに報告。当初、旦さんは身分が釣り合わないと反対したが息子の思い強いとわかり一緒にさせる事にしました。
この箒娘、とても美人でかわいく、仕事も出来るので大人気。
娘見たさにお客が殺到してさらに店が儲かる事になりました。
「佐吉、住吉さんにお礼詣りに行こうか」
「そうですね。こんなすてきな奥様ができたんです。いきましょう」
こうして住吉さんに出向きお礼詣りをしてこの前と同じ茶店によりました。
「若旦さん、太変です。大変です。向こうから箒持った娘たちが
大勢こちらに走ってきます」


第22回
夏なのでひとつ怪談噺をお聞きくださいな。
あの有名な播州皿屋敷です。
その昔、青山鉄三という藩士が女中のお菊を我が物に
しようとしたがどうしてもなびかない。そうなると憎さ
100倍。
家宝の皿10枚をお菊に預け1枚を隠し、客がくるからお菊よ、
数えてもってこいという。お菊、何度数えても9枚しかない。
家宝の皿を紛失するとは勘弁ならんとムチでたたいた揚句
手打ちにして井戸にドボーン。というこわ〜いお話ですよね。

「家主様、おられますか」「誰かと思えば喜作どんでは
ないかどうしたのじゃ」
「はい、実は隣町の末吉さんから聞いたんじゃが播州皿屋
敷というところでは今でもお菊さんというそれは美人の
幽霊が出るといっていたが本当か」
「本当じゃよ。一度行っておいで。ただしお菊さんが皿を
数えだし1枚、2枚とな。それで9枚まで聞くと祟られるといわれておるから8枚まで聞いたらさっと帰ってくるのだぞ」「へ〜い」
怖い物みたさと美人だといわれたお菊さんを見に仲間を連れて
播州皿屋敷へ向かいました。丑三つ時(深夜2時頃)ひょろひょろひょろとお菊さんがでてきました。「どこ見てんのよ」
「いやあ、お菊さんうわさ通りの美人だねぇ。
うん、気にいった。明日もくるわ」
「ありがとう、待ってるわん」と喜作とお菊は一日で
仲良くなりました。
翌日からは更にお客が増え1ヵ月後には100人単位で見物
客が増えていきました。
「お菊さん、時間です。よろしく」
「あら〜みなさん、今日も来ていただきありがとうね。では、数えますよ。1枚、2枚・・・・7枚、8枚」お客は8枚と聞いたから逃げようとしますが人が多すぎて動けません。
「やばいよ。お菊さん9枚目を数えてしまうよ。
「9枚、10枚、11枚・・・・・18枚」
「おい、おい、お菊さん18枚まで数えてるよ」
「おい、お菊どうして18枚まで数えるんだい」
「だって、明日、お休みをいただこうと思って」


第21回
こんにちは
今日は何かと世間をにぎわせています。「不倫」ものです。
演目は紙入れです。江戸時代の紙入れは文字通り紙をいれていて、鼻をかんだり刀の汚れを拭いたりしていたそうです。
今の財布のように色々な柄の紙入れがあったそうです。
新吉「困ったなぁ、あの奥様から手紙がきたよ。今晩、旦那が留守だからちょっと相談にのってほしい事があるから来てだって。
奥様には日頃から世話になってるし、断ったら今後、商売が出来なくなるし・・・行くしかないか。しかし、あの奥様、先輩の奥様なんだよな。先輩にも世話になってるし申し訳ないな。でも、奥様はとても綺麗だし、今回は奥様からの誘いだしいいよね」
新吉、自分勝手な言い訳をいいながら奥様の家に行きます。
奥様「あら〜遅かったじゃないか。新吉さん、どうぞ奥へ」
新吉「おじゃまします。先輩本当に留守なんですか」
奥様「大丈夫よ。寄り合いで明日まで帰ってこないわよ」
それを聞いて安心したか、酒を飲み酔いが廻った頃、二人は寝んごろになっていた・・・・・・・ところ、「ドンドン!お〜い、今帰ったよ。ここを開けておくれ」
新吉「え〜、奥さん、あれ先輩の声ですよ。先輩帰ってきちゃいましたよ」
奥様「あれまぁ、新吉さん、あわてないの。裏から逃げて。大丈夫、見つからないから」奥様の方がず〜と冷静なんですよね。女は強しです。
新吉「あぁ怖かった。やっぱり今日は行かなければよかった。見つかったら大変だったよ。あれ、紙入れがない。忘れたんだ。枕もとだ。しまった、どうしよう」新吉慌てます。
奥様のことだから隠してくれているよな。でも先輩こういう事はめざといからな。いっそ逃げちゃおうか。いやいや、俺だけ逃げていいのか。とりあえず、明日、顔出してみよう。
朝になり、「先輩いますか」「おう、新吉か、今日はやけに早いな。」「先輩、今日は相談があってきました」「相談、何だ言ってみろ」新吉、思いっ切って話します。「実は私、お得意先の奥様と寝んごろになってしまいまして。そこの家に自分の紙入れを忘れてきてしまいました。」「なんだと、新吉もてるなぁ。で、どこの奥様だ。うらやましいぜ。紙入れを忘れたって、でもこの紙入れが誰のかわかるめぇ」「紙入れに奥様からの手紙が入っているので中を見られたらすぐにわかってしまいます。」
そこへ奥様が出てきます「新吉さん、聞いたわよ。不倫しているんですって。で、紙入れを忘れた。大丈夫よ、亭主留守のところへ間男引き込む女よ。そこのところ抜かりはないと思うわよ。こっそり拾って次に会う時に返そうと思っているわよ」
先輩「そりゃそうだ。女房の言うとおりだ。まあ、どうせ間男に入られるドジな男だ。どっちみち気がつかないぜ」。


第20回
こんにちは どうお過ごしですか。
遊ぶ時はたくさん遊び、仕事をする時はする。めりはりのある生活にしたいと思っています。
さて、今日のお題は「近日息子」です。
「英夫!英夫!」「何、お父さん」
「何、お父さんじゃないんだよ。お前が進めてくれた、歌舞伎や落語会、今日からだというから行ってみたら何もやってなかったよ。どういう事だね」「だって看板に近日開演と書いてあった。近日といったらもっとも近い日だよね。だから今日と思った。
「近日とはそういう意味ではないんだよ。世話のやける息子だよ。なんか頭が痛くなってきたよ」
「お父さん、頭がいたいんですね」そう言うと英夫は走っていってしまいました。「どこへいったんだ」
「お父さん、戻りました。豊田病院の先生にお父さんが死にそうだって言ってきてもらいました。」
「なんて事を。お前の行動をみていたら死にたくなってきた」
「なんと、お父さん待っていてください」
そういうとまた、走って行ってしまいました。
「お父さん、お待たせしました」と英夫は棺桶をかかえてきました。「なんだ、それは」「お父さんが死にたくなったというのでいつ死んでもいいように棺桶を用意しました。」「あほな、早合点しすぎだよ」親子の会話だけならまだよかったのですがこのばか息子、家の前に黒白の幕をはり、お通夜会場こっちという指が書かれた張り紙をしたのでさあ大変。近所の連中が騒ぎ出してしまいました。「佐藤さん、あの山田さんとこのご主人、突然死んだみたいよ」「昨日までピンピンしていたのにね」
なにはともあれ悔みにいかないと。
近所の連中が家までいくと死んでいるはずのご主人がたばこ吸って座ってます。
「あれ、ご主人、死にはったんではないんですか。」
「ばかいうな。ピンピンしとるよ」
「そんなこというても表通路には通夜会場こちらという案内や黒白幕もかざってます。こんなの誰でも死んだって思いますよ。」
「確かにそうだな。英夫!英夫!」「はい、お父さん」
「ご近所のみなさんのいっていることは本当か」
「お父さん、案内に近日といれてあります」


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